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水銀燈と契約したい その4
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水銀燈と契約したい その4

ここでは、「水銀燈と契約したい その4」 に関する記事を紹介しています。
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前回・・・水銀灯と契約したい その3



596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:02:18.77 ID:FqbOqOpI0
水銀燈の最近の思い出



597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:02:57.36 ID:FqbOqOpI0
いつ見ても小汚い部屋だ、ローゼンメイデンである私が来る場所じゃない
犬小屋と言われたら、信じてしまう。
「やあ水さん、いらっしゃい」
この部屋に住んでいるのが、この男。名前は失念してしまったがどうでもいい
「あら、どうしました、部屋に入らない?」
部屋と言うか、物置と形容した方がいい
「はいどうぞ、これなら座れるでしょう」
まだ汚いのだが仕方がない、せっかく用意してくれたんだ。
「コーヒー飲みます?美味いですよ」
「苦いからいらないわぁ」
「じゃあ、砂糖とミルク入れたら良いんじゃないですか?」
こいつは何で私にコーヒーを飲ませたいのか。
コーヒーなんか野蛮人が飲む物だ、紅茶と言う選択肢はないのか?
「なら、ミルクを。温めて」
「まじでかーガスボンベまだ残ってるかな」とガサゴソとゴミ山を漁っていた。
「あなた、鍋とか薬缶はないのぉ?」
男は鉄製のカップ、よりは大きいか。それにミルクを入れ火にかけていた
「ああ、大丈夫大丈夫。飲む時は容器かえるから、火傷せんよ」
馬鹿と会話するのは疲れる
「はい出来上がり、どうぞー」
ん、何か甘い
「ハチミツ垂らしてみました、いりませんでした?」
「・・・今度からはこれでぇ」
こりゃハチミツ切らされんなとケラケラと笑い出した。

私は、この男と暮していた。




598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:02:58.18 ID:zLpnzd930
ktkr


599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:03:20.38 ID:fAnn6L0x0
wa-i




609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:17:49.34 ID:FqbOqOpI0
「何で上に乗っとるんですか」
「あらごめんぇ、ゴミと見分けがつかなかったわぁ」
ゴミと違うんだけどなあ。それを信じれる人が居るんだろうか?
「綺麗な方なんですよ、ここ」
お父様の家の物置小屋方がまだ綺麗だ。
「よし、じゃあちょと隣の部屋覗きに行きましょ」
「人に見られるのは極力避けたいわぁ」
「大丈夫大丈夫、あいつ最近帰ってきてないし」
隣の部屋のドアのポストには新聞や何やらが無造作に詰め込まれていた。
「むっらかみくーんあっそびましょー」
合言葉?か何かを言い終わるとドアを開け、その拍子に手紙が何枚か床に落ちた。
なんというか、その、強烈だ。
ゴミの日の収集所といい勝負をしている。いや、こちらの方が若干強いか。
「どうです?この隣の阿部の部屋はもっと凄いっすよ?」
「い、いや、遠慮しとくわぁ」
名前からして危険だ、糞尿の類のような・・・。

とりあえず、私は彼に部屋の掃除をさせる事にした。





616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:34:22.35 ID:FqbOqOpI0
「あら、存外ましになったじゃなぁい。頑張った甲斐があるわぁ」
まあ、私は彼のケツを蹴り飛ばしてただけだが。
その彼は「こ、これが俺の部屋なのか」と私以上に驚いている、入居時からあれなのかしらん。
「ミルクぅ」
「うぃまどもあぜーる」
何かイライラする。
「そう言えば、ゴミはどこにやったのぉ?」
「村上の部屋に置かせてもらってますん」
ああ、そうか。あの部屋が汚い理由が分った
シュウシュウとガスが燃える音が畳に吸い込まれていく。
「はーいどうぞ」
私はミルクを受け取り口をつけた
「・・・甘くないわぁ」
「いやーハチミツ切らせてまして」
「そんな膨れ顔にならんでも」
別に怒ってない、甘くないだけだ

ハチミツ切らせないって言ってたのに。





622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:45:09.29 ID:zLpnzd930
睡魔に襲われてるのでもう寝るから誰か保守がんばれ


623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:45:56.18 ID:eivELwXZ0
正直俺もあと1時間30分起きてたら24時間起きてる…
寝そうだ


624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:49:40.93 ID:QysrVvYFO
甘いな
俺は2日目の徹夜だ

おやすみ


625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:52:17.48 ID:v/NpS7v0O
待て待て!皆寝るつもりか?


626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:52:33.27 ID:FqbOqOpI0
皆死ぬのか・・・





627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:53:53.71 ID:FqbOqOpI0
じりりりと金属の打ち合う音が狭い部屋に響いていた。
5分経った今でも鳴り続けている
あいつは何をしてるんだ
私はいつもより重い鞄を開き、時計を止めた。
「がきぃ!次はあんたの命もと あれぇ?」
彼の布団が空っぽだ。布団を触ってみるが暖かさすら感じない。
何処に行ってるんだ、あいつが居ないとミルクが飲めないじゃない、むかつく

とりあえず、冷凍庫にあった氷菓子を食べてやった。





628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:54:33.18 ID:QysrVvYFO
ヤッパ寝れない



629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:56:01.16 ID:FqbOqOpI0
ドサドサと買い物袋を玄関におろしていた。
「どこ行ってたのぉ?」
「いやーちょと麻雀でバカ勝ちしちゃいましたからね、日用品買ってたんすよ」
昨日の夜誰か来てたけど、彼がゲームに誘われてたのか。
「まーじゃんなんて、あなた出来るのぉ?」
「ははは、あんた背中が煤けてるぜってね」
良くは分らないが、出来るのだろう。多分。
私は買い物袋の中を漁っていた
これは、嫌い。これは、何?これは、後で食べる。
「出すならかたしといてねー」
これは、うーん微妙。無視ですか。ええ、無視です
「それよりハチミツと牛乳買って来ましたし、作りましょうか」
「じゃあ、作ってる間に片付けてあげるわぁ」
このぐらいしてやらないと、ゴミ部屋に戻ってしまう
別にお手伝いとかそんなんじゃない。ゴミ部屋は嫌いだからだ
彼はどもーと軽い返事をし、カチカチとコンロに火を点けミルクを温めだした。

女の人の裸の本はゴミ箱に片付ければいいのよね。





630 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:57:37.38 ID:eivELwXZ0
うおおお!!


631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:58:00.49 ID:FqbOqOpI0
辛い時は寝た方がいいよ

おき続けるとnフィーに連れ込まれちゃうぞ



633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 02:59:31.63 ID:zLpnzd930
明日また続きを読むか・・・
>>1頑張れ



635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:03:42.94 ID:vIZumRC20
俺は起き続けることにした



638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:06:56.58 ID:wmoezZLwO
どうせ一日中暇だから保守するわ


639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:14:46.11 ID:eivELwXZ0
ですわ




640 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:15:04.36 ID:FqbOqOpI0
あなたはいつも部屋でゴロゴロしてるけど、それでいいの?
「あーいいんです、それが学生の仕事です」
せめて学校ぐらい行けばいいのに、もったいない
「ちょと今、行けないんですよね」
お友達とゲームは出来るのに学校には行けないの?
「行けん事はないんですが、ちょと危ないんですね、これが」
まあ別にいいか、昼間こいつが居なくなったら暇だし
「ねえ、絵は描かないの?」
「油絵の具の臭い嫌いじゃなかったでしたっけ」
狭い部屋での作業は、お父様の工房を思い出す
「まあ、いいっすけどね」
じゃあここに座ってくださいと私に椅子を勧めてきた。
うーん、本当は作業工程を見るのが好きなんだが、たまにはいいか
「しょうがないわねぇ10分だけよぉ?」
ははは面白い事を言うねとケラケラと笑い出す。私は結構本気だったんだが

ねぇ、まだ終わらないのぉ?まだ下書きも終わってないですよ。はあ、言うんじゃなかった





657 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:35:51.53 ID:FqbOqOpI0
「おい!居るか!?」
男が行き成り入ってきた。
私は慌てて普通の人形の振りをする
「お、小松じゃん。どうした?」
「多分聞いてないと思ってな。東京の大学で女が一人死んだ」
「運動中にか?」
「ああ、機動隊の催涙弾が頭に直撃して、バーンだってよ」
バーンと言う時に自分の顔の横で手を開いたみせていた。
「それで、今後の事で色々話があるから、お前も学校に顔出せってさ」
「えー俺興味ないんだけどなあ」
本当に興味が無さそうに興味がないと言える人も珍しい。
「ばっかお前そろそろ来ないとやべーって、まじまじ」
「あーうん、考えとくよ」
彼は頭を掻きながら答えるた。
「それと、その人形何だ?始めてみるし、部屋も綺麗に・・・」
「ああ、親父から送られて来た。家訓なんだわ」
ふーんと私を値踏みするように眺め見る。
「まあ、いいわ。んじゃ忘れんなよ!」
まっ、まあいいわ?私が?ローゼンメイデン第一ドールのこの私が?
失礼な奴!まったく、あいつの枕元に立って悪夢を見せてやろうか、イライラする
「どうしたのぉ?元気ないじゃなぁい」
彼はまだ玄関に立ち、腰に手を当てドアとコンクリの境目を見ていた。
「いや、ちょとね」
ふーんまあいいけど

それより、体拭きたいから外に出ててくれなぁい?





660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:42:24.84 ID:FqbOqOpI0
彼は夜、窓辺に腰を下ろし星を眺めていた。
「寝れないのぉ?」
「ええ、明日の事を考えるとね」
学校に行く事か。私が知ってる学校はもっと穏やかなはずなのだが。
「多分ね、死んだ人は別に主張なんて無かったと思うんですよ」
まあ、話を聞いてあげよう
「お祭り感覚で参加してたんだと思うんですよ、楽しいですからね皆で騒ぐの」
ふーん?でも彼は、人が死ぬ前からそれに参加してないようだったけど、それはどうなんだろう
運が悪いと警察に捕まりますからね。それは良くない、取調べの拷問は凄まじいらしいし。本で見た事がある。
そして、夜が明けた。
彼はコーヒーを空っぽの胃に流し込み「いってきます」と出て行った。

そして次に彼が帰ってきたのは2日後だった。





670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:51:13.10 ID:FqbOqOpI0
彼は顔にいくつか痣を作っていた。
警察に捕まったのだろうか?
「いやー集会って言うから、会議室か何かを想像してたんですがね」
なるほど、体を張った集会という奴か
「まあ、それでね」
何だまだ何かあるのか
「親父に国に帰って来いって言われましてね」
何でも、今回の事が親の方に連絡が行き
「そんな勉強するぐらいなら家の手伝いをしろ」との事らしい。
「はぁいでっきた」
パシンと貼ったシップの上から叩いてやる。
「で、あなたはどうするの?」
痛みに耐えてる彼に問いかけるた
「家帰ったら水銀燈さん困りますやん?ですからバイトでもしようかと」
気持ちは嬉しいのだけれど、この時間に私がいる理由もないし
そもそも、この駄目人間が働けるのかどうか。
「別にいいわぁ、私もそろそろ家に帰るからぁ」
そ、ですか。じゃあ、俺も帰ろうかなと彼が呟いた。




675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 03:58:56.87 ID:FqbOqOpI0
「そうだ、絵送りますんで住所教えてくださいん」
「あら、あなたってそんな風に女の子を口説くの?」
あまりいい口説き文句とは言えない
「ちーがいますよ、絵、描いてたでしょ、絵」
ああ、あの事か。しかし、なんて答えればいいんだろう?
nのフィールドに番地なんてあったっけ。
いや、一つ方法があった
「そうねぇ、絵が完成したら貴方の引き出しの二番目に入れてるといいわぁ」
流石に理解出来ないか。
「ふふ、ミステリアスでいいでしょぉ?」
説明がめんどくさいから、適当に煙に巻いとこう
「なるほど!それはいいですね、凄くいい、神秘的だ!」
ムーとか好きでしょ、あなた
さて、そろそろ行こうかな。サービスして鏡から帰ってやろう。
「そうだ、最後だしコーヒー飲みません?」
まあ最後だし、いっか

ミルクと砂糖をたっぷり入れたが、やはり苦い




676 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:00:50.62 ID:FqbOqOpI0
私は体を揺さぶられ、蜜の眠りから引っ張り出された。
「こんな所で寝ると風邪ひきますよ」
私は伸びをする。伸ばした手が彼の顔に当ったが気にしない。
それにしても、この椅子は寝難い。生暖かいし
「なんでしたら、一緒にベットで寝ますか?」
今一緒に暮しているこのミーディアムは、世間一般で言う変態なんじゃなかろうか。
「おばかさぁん、私は鞄で寝るわよぉ」
そいつは残念と私を鞄まで運んでくれた。悪い人じゃあないと思うんだが。
それじゃあ、おやすみなさい。ええ、また明日
私は鞄を閉じた。

自分のフィールドにある部屋を漁っていた。
どこに置いたっけな。さっきの夢で思い出し気になってしょうがない
クローゼットの置くの方に、しまったような、見つけた。
一枚の油絵を取り出す。油絵の具のヨーグルトのような臭いがプンと鼻についた。
「まあ、80点かしらぁ」
本物の私の方がもっと美しいはずだ、やっぱり若い人間には難しかったかな
そして、私はその絵をサイドボードの上に飾った。




677 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:01:06.88 ID:FqbOqOpI0
水銀燈の最近の思い出


678 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:01:22.27 ID:FqbOqOpI0
終わりです、お疲れさまでした





679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:02:30.36 ID:eivELwXZ0



680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:04:34.22 ID:TmzjjpTmO
乙凸凹


681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:05:03.09 ID:v/NpS7v0O
お疲れさまです


682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:05:04.87 ID:Sr7biCOH0



683 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/07(火) 04:05:21.72 ID:fAnn6L0x0
おつんでれ!





水銀燈と契約したい その5
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